6月6日から10日の日程でオーストリアのインスブルック・ステューバイで開催されたマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権(World Mountain & Trail Running World Championships)が終了し、今週初めに帰国しました。
今回は大会の取材ではなく、日本代表チームのサポートスタッフとしてチームの皆さんと一緒に日程を過ごしました。私の役回りは主にはチームリーダーである福田六花さんのアシスタントです。大会中の様々な手続きを確実に済ませるほか、レースに関する大会本部からの連絡事項やこちらからの疑問点の問い合わせを速やかに伝える、といったこと。レース当日はサポートのできるエイドに入り、事前に選手から受け取った補給食やドリンクをエイドにやってきた選手のバックパックに詰め替えたり、といった役割もありました。
出国に至るまでの選手選考レースの設定や告知、日本陸連との協議といった気の遠くなるほど多くの仕事は、同じくサポートスタッフとして帯同された六花さんとハセツネCUPの責任者でありトレランJAPANの役員である岸正雄さんが携わられました。実際の遠征だけお手伝いした私の仕事はささやかなものです。それでも、現地での移動、ホテルでの滞在といった基本的なことでも、総勢19名の団体であり、加えてそれぞれ異なる選手のニーズやコンディションにできるだけ応えるのは、大変なこと。事前のリサーチや準備を重ねていても、現地に行って、大会前日になってやっとわかることも少なくありません。
外部との会議、イベントでの交流、チーム内での打ち合わせ、その合間にレース本番がやってくるという具合であっという間の9日間でした。
レースについては非常にレベルが高く、日本代表チームの選手の皆さんは厳しいレースを経験しました。その結果、大きな手応えをつかんだ選手がいる一方で、リタイアとなるなど悔しい思いをすることになった選手もいます。今回の体験がそれぞれの選手の今後の成長になることでしょう。加えて、日本におけるトレイルランニングの注目度を高めていくきっかけになればよいな、と思います。
私自身については、可能であれば次回2025年のスペイン・カンフランで開催されるWMTRC世界選手権はDogsorCaravanの記者として取材できれば、と思いますが、どうなることでしょう。私自身も今回得たささやかな経験やノウハウを共有していきたいと思います。