久々の記事になります。先週末からAmazonプライムデーの商品紹介記事に力を入れていました。DogsorCaravanでなんでそんなことするのか、というご意見もあると思うのですが、プライムデーやブラックフライデーのような大規模なセールではアフィリエイト収入も無視できないんですよね。何でもできることはやります。
今週末はアメリカ・コロラドでHardrock 100が開催されます。コロラド南部のサンフアン山地の深くて高い山岳エリアで、かつて鉱山開発で一攫千金を夢見たマイナーたちが切り開いたトレイルをコースとするこのトレイルランニングイベントは「大学院レベル」の難度を謳っています。参加できるのは毎年140人前後と狭き門となっていることもあって、アメリカのみならず世界中のトレイルランナーにとって憧れのトレイルランニングイベントとなっています。
このHardrock 100で今年初めてライブ配信が行われます。私もこのHardrock 100にサポートクルーとして行ったことがありますが、非常に山深いところでコース上はおろかエイドステーションであっても携帯電話の電波は入らないこともあります。リアルタイムで大会の進捗を知ることは難しかったですが、そのHardrockをリアルタイムの映像のライブ配信で追うことができるとすれば画期的なことです。最近はStarlinkで携帯電話の電波がなくてもブロードバンドのインターネット接続ができるようになりましたが、それでもアンテナを背負いながら接続するようなことはできないはずです。どんなライブ配信を見ることができるのか。配信を手がけるのは多くの人気大会を主催するAravipa Runningのファウンダー、Jamil Couryによるメディア「Run Steep Get High」です。日本時間で7月14日金曜日の21:00から配信はスタートするようです。
世界の注目のトレイルランニングイベントをライブで発信しているiRunFarでも、もちろん今年もライブカバレッジを行うことのこと。iRunFarはTwitterでいつも発信しているのですが、ご存知の通り最近Twitterの運営が以前と比べて不安定になりがちで代わりとなるSNSが注目されています。私がiRunFarに聞いたところでは今年ももTwitterを使って発信するとのことでした。
このほか、大会ではチェックポイントの通過状況をリアルタイムで速報するウェブサイトや、GPSトラッカーの位置情報をリアルタイムで閲覧できるウェブサイトも提供します。
昨年の積雪が非常に多かったことから今年はコース上の残雪が例年以上に多かったとのこと。有力選手では先月末のWestern Statesで大会記録を更新する鮮やかな優勝で話題をさらったコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterが注目を集めます。わずか3週後のレースは普通なら厳しいものとなるはずですが、果たしてどうなるか。日本から参加の宮﨑喜美乃がどんな走りを見せるかも見どころです(iRunFarによるインタビュー)。男子では2021年に準優勝していて日本にもファンの多いディラン・ボウマン Dylan Bowman、2021年のUTMB準優勝のオーレリアン・デュナン・パラス Aurélien Dunand-Pallazが優勝候補として名前が上がります。
このほか、今週末はUTMBワールドシリーズのイベントである、Eiger Ultra-Trail by UTMBでもライブ配信が行われます。日本でもスイスの山岳リゾートやアウトドアスポーツの観光地として名高いグリンデルワルトで開催される大会で、これまで多くの日本からの参加者を集めてきました。昨年から始まった二人以上のチームで参加する250kmの「E250」は昨日12日にスタートしましたが、夕方以降に雷雨との予報となったことから60km付近のエイドで全選手が一旦ストップ。天候が回復したことから夜になって改めて全選手がスタートする、いわゆるニュートラライズド・スタートとなりました。日本から参加の南圭介を含む3人組のチームが現在先頭で進んでいます。101kmの「E101」などのレースは15日土曜日にスタートし、こちらもライブ配信が行われます。配信は日本時間15日13:45から開始予定です。