【しばらく記事更新の途絶えていた『犬猫通信』ですが、再開してまいります。ニュースから個人的なメモ書きまでいろんな内容を試していきたいと思います。読者の皆様のご感想をお寄せください。】
今週、Columbiaのウェブサイトに「Columbia Montrail(コロンビアモントレイル)日本国内での商品展開休止のお知らせ」が掲載されました。コロンビアの製品カテゴリーのうち、トレイルランニングのサブブランドである「Columbia Montrail」について、日本国内での取り扱いを休止するとのこと。商品としては2024年秋冬展開をもって終了、公式オンラインストアでの取り扱いも2025年3月末となるそうです。
モントレイルの元となる「One Sport」がアウトドアブーツのブランドとしてシアトルで立ち上げられたのが1982年。この会社は1995年ごろ最初のトレイルランニングのためのシューズとして「TRS Comp」というシューズを発売しました。1997年にリブランドで「Montrail」が誕生。続いて発売されたトレイルランニングシューズ「Vitesse」が人気となり、モントレイルはトレイルランニングシューズのブランドとして成長します。2006年にColumbia SportswearがMontrailを買収、その後2017年にブランド名を「Columbia Montrail」と改称し、コロンビアのサブブランドとなります。この間、2015年から2021年までコロンビアがUTMBのメインスポンサーとなっていた時期もありました。

日本でもトレイルランニングのパイオニアである石川弘樹さんをブランドのアンバサダーに迎え、モントレイルは2000年代の始め、日本にトレイルランニングが紹介されたのと一緒に専用のシューズのブランドとして知られるようになりました。モントレイルのトレイルランニングシューズには多くのヒット作があり、2024年に展開されていた「Montrail Trinity」シリーズも好評でした。
モントレイルブランドの休止は日本市場だけのようで、アメリカのコロンビアの公式オンラインストアをみるとMontrail Trinityシリーズも販売されています。しかし、「Montrail」の名前を冠しないトレイルランニングシューズも販売されており、アメリカのコロンビアの中でも「モントレイル=トレイルランニング」ということではないようです。
私もトレイルを走るようになった最初のシーズン、2009年にモントレイルの「ハードロック」で最初の信越五岳トレイルランニングレースを走りました。しっかり足を守ってくれるプロテクション性で安心して走れました。その後は初代の「バハダ」が印象に残っています。こちらはプロテクション性能はありつつも通気性や軽さといったランニングシューズとしての機能を重視したモデルで、ソールはフラットで小さなトレッドのパターンが設けられており、ダートのトレイルを走るのにぴったりでした。2013年のウェスタンステイツはバハダでサブ24で完走しています。レース中にエイドのスタッフの人に、「バハダはいいシューズだよね」と話しかけられたのを覚えています。モントレイルは2007年から2016年までウェスタンステイツのプレゼンティングパートナーとなっていて、ウェスタンステイツの大会としての発展を支えていました。
皆さんの間でもモントレイルのトレイルランニングシューズを履いた経験がある方も多いでしょう。思い出をぜひコメント欄でお聞かせください。