先週末は7月23日に開催された霧島えびの高原エクストリームトレイルに行ってきました。今回が11回目の開催となるこの大会は、60kmというウルトラディスタンスのトレイルランニング大会としては、九州では最も歴史ある高いの一つです。えびの高原、霧島連山をコースとしており、国立公園の特別保護地区を通る数少ないトレイルランニングイベントです。宮崎県と鹿児島県にまたがるこのエリアは火山活動が活発で、まさに地球が生きていることが実感します。
トレイルや林道、日本一の枕木階段の登りとバラエティに富んだコースですが、ロングコース(65km)のハイライトとなるのは後半部です。アバンダントしらとり郷土の森は原生林の趣を残し、途中には大きな滝と滝壺があり、ここに飛び込んで身体を冷やす選手も少なくありません。最終盤には不動池、六観音御池、白紫池といったカルデラ湖を巡るトレイルが待ち受けています。しかし、今年は大会の前週になって硫黄山の噴火警戒レベルが引き上げられたことから、このコース後半部が使えなくなり、ロングのコースは前半部のコース(ショート33kmのコースとほぼ同じ)を2周することになりました。硫黄山に隣接する不動池のエリアが警戒レベル引き上げにより立ち入りできなくなるそうです。コースとしては立ち入りできない部分はわずかなので、迂回路を通ればいいように思うのですが、特別保護地区であることから、新たにトレイルを整備することはできないのだそうです。なかなか難しいですね。
今年は大会前日に受付会場となった京町温泉駅・ビジターセンターで前夜祭も復活。地鶏の炭焼きや大会スポンサーでもある地元・えびの市の明石酒造さんの芋焼酎「明月」などが振る舞われました。私もいただきましたが、大会前夜なのについ食べ過ぎ、飲み過ぎてしまいました。
一昨年からこの大会のライブ配信をお手伝いするようになり、今回で3回目です。2年前の大会はかなり雨が降り、泥んこの中を走る選手の皆さんが記憶に残っていますが、今年は昨年に続いて好天に恵まれました。いいお天気、というより気温が高くて熱中症との戦い、という方も多かったかもしれません。ただ、会場となったえびの高原ピクニック広場は標高1170mに位置し、朝晩は爽やかな風が吹き抜けていました。コースとなったエリア以外にもえびの高原の周辺には韓国岳、大浪池、高千穂峰といった美しい火山が立ち並んでいて、トレイルランニングやハイキングを楽しめます。
大会公式のライブ配信ですが、今回は概ね安定した状態で大会会場のほか、エイドステーションからの生中継を交えてお送りできました。携帯電話の電波が通じるエリアがかなり限られるのですが、その範囲内でも大会の様子、選手の皆さんの表情をお伝えできたと思います。生中継には船蔵亨太さんにご協力いただきました。ありがとうございました。
DogsorCaravanではコンパクトな配信機材を使って、大会会場での複数のカメラやエイドやコース上からの生中継映像を組み合わせたコンパクトなライブ配信を行うことができます。さらに配信ブースや実況解説、インタビューなどのコンテンツを交えることもオプションとして可能です。もしご関心のある大会主催者、関係者がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせください。