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https://note.com/koichi2000/m/m036979ead879
ランニングに関心のある方であれば最近「ジェフィング Jeffing」という言葉を見聞きされているのではないでしょうか。
ジェフィングとは走ることと歩くことを交互に繰り返す「ラン・ウォーク・メソッド」の愛称で、最近ランニングの新しいトレンドとして注目を集めているようです。アメリカでは2025年のフィットネストレンドの一つ、と言われているそうです。
https://run.outsideonline.com/training/jeffing/
身体への負荷を軽減しつつ持久力をつける
ジェフィングは、アメリカの元オリンピック選手であるジェフ・ギャロウェイ Jeff Galloway が1974年に考案したトレーニング法です。ランニング中に戦略的にウォーキングを挟むことで、体への負担を軽減しながら持久力を向上させることを目的としています。
ランニングといえば走る動作をすることであり、途中で歩くのは走る動作を維持できない、つまり力不足だと考えがちです。考え方を変えてランニング中のウォーキングを積極的に取り入れることで、初心者にとってはランニングを始めるハードルを下げ、経験者にはケガからの復帰や長距離走へのトレーニングに適しているといいます。ウルトラマラソン、特に長距離のトレイルランニングではどのランナーもエネルギーを温存するためにウォーキングをはさんでいます。
初心者にも上級者にも有効
具体的な「ジェフィング」の取り組み方としては、ランニング初心者であれば、4分間のウォーキングののちに1分間のランニングを繰り返す、といったやり方が推奨されているようです。上級者であれば、5分間のランニングののちに1分間のウォーキングという具合にウォーキングの割合は減らします。これによりエネルギーを温存しつつ結果として全体のペースを上げることができる、といいます。
トレンドは頑張りすぎずに健康的にランニングに取り組むことへ
ジェフィングは欧米のメディアで最近取り上げられて話題になっているようです。「走り続けなければならない」という固定観念から解放されて自分らしいペースで走ったり歩いたりして自由に楽しもう、というわけです。
その背後にはランニングを健康で意志の強い人のためのものとするのではなく、身体を動かすことによる自分自身との対話を通じて自己肯定感を高め、人と人のつながりを生む活動だと捉え直す、という発想があるようです。
スポーツ、フィットネス業界のマーケティングキャンペーンと言ってしまうと身もふたもありませんが、トレイルランニングやウルトラマラソンのファンであれば、ジェフィングの効用は誰もが実感しているのも確かです。
昨日2月13日にはOnから「SOFT WINS」というキャンペーンが発表されましたが、これもジェフィングに通じる発想を感じます。
https://dogsorcaravan.com/2025/02/13/on-soft-wins-cloudsurfer-2/
というわけで、2025年はトレイルランニングやウルトラマラソンが世界的にブレイクする、かもしれませんね。